公開シンポジウム(準備中)
課題研究Ⅰ
年報34号特集「『実践研究』を問う」の検討
趣旨
年報34号では、課題研究Ⅰ部会が協力して、特集「『実践研究』を問う」を構成した。そこに掲載された論文(部会メンバー・依頼・投稿)に関して、簡単な内容紹介と相互検討を行う。
内容
1.執筆者らによる各論文の内容紹介
2.指定討論者やフロアとのディスカッション
登壇者
有井 優太(新潟大学)
大坂 遊(周南公立大学)
大島 崇(大分大学)
大村 龍太郎(早稲田大学)
齋藤 眞宏(旭川市立大学)
園部 友里恵(三重大学)
八田 幸恵(大阪教育大学)
南浦 涼介(広島大学)
渡辺 貴裕(東京学芸大学)
ほか特集論文執筆メンバー
指定討論者
未定
コーディネーター
渡辺貴裕(東京学芸大学)
課題研究II 教師教育学の研究アプローチ
趣旨
教師教育学は研究アプローチの多様性を特徴としている。本課題研究は、この「マルチディシプリン」という本学会の特徴にあらためて焦点を当て、研究アプローチという観点から教師教育学の学術的な基盤を確認することを通して、今後の研究を展望し、さらなる研究の活性化をめざすことを目的として設定された。
これまでの研究活動としては「私と教師教育学」というテーマを設定し、多様な研究アプローチをしている研究者が相互に話題提供と意見交換をすることを通じて、「マルチディシプリン」という本学会の特徴を明らかにするとともに、教師教育学の学術的な基盤について理解を深めてきた。その過程で、初等中等教育をはじめとする多様な教育の現場で日々の仕事に取り組んでいる実践者(とりわけ「研究的実践者」)、さらには大学等に身を置きながらも実践の現場と密に関わる「実践的研究者」が本学会に集っているということ自体の意義、重要性がみえてきた。その多様な構成員による研究活動、実践活動や、研究に対するニーズにあらためて着目することを通して、教師教育学という研究分野の独自性を見出すとともに、今後の研究のあり方を展望できればと考えている。
そこで第35回大会では、以上のようなこれまでの研究活動の経緯を踏まえ、本学会ならではのユニークな学術的な特徴を明らかにすることを通じて、研究アプローチに関する「見取り図」を描くことを目指し、参加者とともに協議を深めることを目的とした研究交流の場を設ける予定である。
課題研究Ⅲ(準備中)
研究倫理委員会・若手研究者育成支援部・課題研究Ⅰ部会 合同企画
教師教育研究における「実践研究」のデザインと倫理
趣旨
教職大学院の全国的な拡大を一つの契機に、教育学諸領域で「実践研究」が盛んに行われている。本学会は2005年9月に「『研究論文』と『実践研究論文』の区分に関する申し合わせ」を定め、早々と本学会年報に「実践研究」の成果を公表する場を設けた。以来今日に至るまで、教師教育の実践を対象とする優れた実践研究論文を掲載している。他方、教師教育研究における「実践研究」はいまだ発展の最中にあり、研究の方法や内容、倫理的配慮のあり方など、議論すべき課題も多い。さらにこの「実践研究」には、アカデミックな背景をもつ研究者だけではなく、様々な背景をもつ人々が参画しており、その多様さは本学会の特長であるものの、共通した基盤で議論する難しさも生み出している。こうした問題関心から、研究倫理委員会、若手研究者育成支援部、課題研究Ⅰ部会は、第35回研究大会の合同企画として、教師教育研究における「実践研究」のデザインと倫理をテーマに、本学会の現状を多角的に捉えつつ、学会員相互の議論を通じて「実践研究」に対する理解を深めたい。